冬になるとよく耳にする「ヒートショック」。
高齢者だけの問題だと思われがちですが、
実は健康な若い人にも起こりうることなので注意が必要です。
ヒートショックとは、
急激な温度の変化によって血圧の乱高下や脈拍の変動が起こることをいいます。
日々の暮らしのなかで最も危険性が高いのが入浴時。
冷え切った寒い脱衣所で裸になると、
熱を奪われないように血管が収縮して血圧が上がります。
熱いシャワーを浴びたり、湯船に浸かって体が温められると、
今度は血管がひらいて血圧が急激に下がってしまいます。
このような血圧の大きな変化により、
失神や脳梗塞、心筋梗塞などが引き起こされ、
転倒や湯船で溺れるなど、命に関わる危険が起こる場合があります。
ヒートショックを防ぐには、家の中の温度差を少なくし、
体に負担をかけない環境づくりが大切です。
もみの木の家では、
朝の時間にエアコンをタイマー運転しておけば家中が暖かくなるので、
脱衣所や洗面所、トイレの中まで快適温度。
もみの木の床や壁は、
一度温められると蓄熱効果により温度変化が少なくなります。
だから、お風呂を上がったあとの湯冷めの心配もありません。
消費者庁が公表したデータによると、
入浴中の事故は全体の約7割が11月から3月にかけて発生しています。
朝晩の冷え込みが強い日は、
つい熱いお湯に早く浸かって長湯をしたくなりますが
いきなり熱い湯船に入ったり、長湯をすると
若い人でも急激に血圧の変化が起こってしまいます。
また、お酒を飲んだあと、
酔い覚ましにとお風呂に入ってしまう方も多いと思いますが
この場合も血圧の大きな変化により心臓に負担がかかったり、
脱水症状を引き起こす危険もあります。
まだまだ続く寒い冬。
日本気象協会では、「天気予報」ならぬ「ヒートショック予報」も提供しています。
正しい知識と暖かな住環境で、快適に冬を乗り切りましょう。